山梨学院は1年生の川口龍己投手が好投し、夏の5年連続の決勝進出を決めた。

川口は3回戦の甲府東戦以来、今大会2度目の先発。背番号18の右腕は、キレのいいスライダーを低めに集め、5回2安打無失点に抑えた。「まだ緊張している。先制してくれたのでそこから勢いに乗れて良いピッチングができた。今日は90点くらい」とほほ笑んだ。これで9回連続無失点を継続。吉田洸二監督(51)から「1年生ながら落ち着いて投げてくれた。持っている分は出してくれた」と評価された。

川口は吉田監督と同じ長崎県佐世保市出身。清峰(長崎)監督時代をテレビで見たのをきっかけに「自分も吉田監督のもとで野球がしたい」と山梨に来た。監督を慕う1年生の快投で、チームは夏の山梨5連覇に王手をかけた。決勝は13日。昨夏と同じく東海大甲府と対戦する。【三須佳夏】