京都国際が読み通りの終盤の勝負で甲子園初勝利を飾った。

6回まで2安打とホームが遠かったが、2点を追う7回に打線が息を吹き返した。四球、野選などで1死満塁とし、1番武田侑大内野手(2年)が右中間へ走者一掃の適時二塁打を放って逆転。その裏に追いつかれたが、後半の攻防戦は慣れたものだった。昨秋の近畿大会準々決勝の神戸国際大付戦でも6-0から1点差に追い上げながら振り切ってセンバツ当確ランプをともした。小牧憲継監督(37)は「序盤から終盤勝負と言っていましたから。どちらが勝ちたいという思いをしっかり出せるのか、気持ちの勝負でした」。

延長10回1死二塁、3番中川勇斗捕手(3年)が「ここで1本出すのが僕の使命だと思った」と勝ち越しの右前適時打。追いすがる相手を振り切った。