札幌地区で札幌藻岩が江別を11-3の7回コールドで下し、準優勝した04年以来17年ぶりの秋北海道大会に王手をかけた。3番工藤竜馬捕手(2年)が1回に先制打を放つなど3安打3打点。守備では初めて捕手として公式戦に臨み、盗塁を刺すなど攻守に活躍した。
札幌藻岩の工藤が攻守でチームをけん引した。まずはバットでみせた。1回1死三塁、真ん中高めの変化球を振り抜き、左翼手の頭を越す先制の適時三塁打。「とにかくがむしゃらにバットを振った。結果ヒットになってよかった」。5回1死二、三塁でも左前適時打を放つなど3安打3打点。守備では公式戦で初めて捕手として先発し、4回には二盗を阻止した。
今夏は打撃力を買われ3番左翼手で出場したが、立命館慶祥に敗れた地区代表決定戦で無安打に終わるなど結果を出せなかった。元々は捕手で入部し、新チームでは背番号9で外野手との両方を任される。初戦の10日恵庭南戦は右翼手で出場し打撃に専念したが、得点圏に走者を置く場面で凡退。仕事を果たせず「悔しかった」と話した。
不振脱出のため取り組んだのがスイングの軌道修正だった。バットを内から出しヘッドを走らせてボールをとらえるインサイドアウトの打ち方を練習した。緊急事態宣言発令中でチーム練習はほとんどできず、石山智也監督(32)にスイングを撮影した動画を見せ、アドバイスを求めながら励んだ。
石山監督は「とにかく練習の虫。今日はよく打ってくれた」とたたえた。次は全道切符をかけ春季全道4強の札幌静修と対戦する。工藤は「春も夏も地区代表決定戦で負けて何度も悔しい思いをしてきた。この秋は絶対代表をつかみ取りたい」と雪辱を誓った。【山崎純一】

