第96回選抜高校野球大会(24年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠の9地区候補校が8日、日本高野連から発表され、四国地区からは大洲(愛媛)が選ばれた。

1901年(明治34)創立の公立校で、23年度に創立123年を迎えた。野球部も1902年(明治35)に創部され、部員数は28人(うちマネジャー3人)。春夏通じて甲子園出場はない。今秋は打力を武器に県8強入り。2年生は現3年生が4人であったため、1年時から試合経験を積んできた。

文武両道を目指す進学校で、14年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(69)も卒業生。練習は17時から19時の2時間に限られ、グラウンドも他部と共用している。厳しい環境でも、選手はグループに分かれてそれぞれの練習を行うなど、場所と時間を有効活用している。

また、学校のある愛媛・大洲市は18年に西日本豪雨で被災。生徒の多くも被害を目の当たりにした。その経験から現在も地域のボランティア活動に注力している。

部員は練習前に吉報を受け、喜びをかみしめた。池田誠部長(36)は「喜びつつ、選ばれたからには恥ずかしくない行動をしないといけない。歴史ある学校で先輩方が受け継いでくれたことや、支えてくれる方への感謝を忘れずにやっていきたい」と思いを語った。来年1月26日の選考委員会で全国9地区の候補校から、センバツ出場切符をつかむ2校が決定する。【村松万里子】