白鴎大足利(栃木1位)の先発、山口幸大投手(3年)が7回を5安打無失点に抑えて最速152キロ右腕、昆野太晴投手(3年)につなぎ、強打の帝京(東京1位)を7安打1失点に封じた。常総学院(茨城1位)は最大6点差をはねのける大逆転のサヨナラ劇で東海大菅生(東京2位)を破り、15年ぶりの決勝進出を決めた。
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身長170センチ、70キロの小柄な山口が、強気に強打の帝京打線に立ち向かった。初回から強打の帝京打線を相手に攻めて「緩いカーブでカウントが取れたのがよかった」と、7回を5安打無失点。自己最速144キロも記録した。
昨秋県大会決勝で作新学院と対戦。2点リードの6回にマウンドに上がったが、逆転を許し敗戦。「悔しくて。この冬はそういう思いをもって練習しました」。練習中、何度も秋の敗戦を思い出し、涙を流しながら練習した。
冬は敗戦の責任を背負い、自分の弱さと向き合った。毎夕食、米1キロがノルマ。「めちゃキツかったです。おかずと卵かけご飯で食べました」。ひと冬越え、体重は10キロ増。「先発で長い回を投げられるようになり、球威も上がりました」と、自信をつけた。
消極的な性格も「自分が強気で投球すれば、チームに勢いをつけられる」と自己改革にも取り組む。「夏は昆野と2枚看板といわれたい」。成長した姿を、全国の舞台で披露した山口。その目に、もう涙はない。

