昨夏甲子園出場の明秀学園日立(茨城)が10日、ホームページを更新し、在学中に4番を務めた李玟勳(り・ぶんしゅん)内野手(20)が東大に合格したことを報告した。
「夢を諦めなかった野球部OB・李玟勳さん、一年越しのリベンジ」と題し、「この躍進の象徴として、素晴らしいニュースが飛び込んできました。昨年度卒業生の李玟勳さん(野球部所属)が、最難関・東京大学理科二類に見事合格いたしました! 本校から東大合格者が誕生するのは、創立以来『初』となります」と快挙を報告した。
さらに「4年前、李さんは『野球と勉強を高いレベルで両立させたい』という強い志を持ち、台湾から本校へ留学しました。野球部での厳しい練習に日々汗を流しながらも、東大合格という高い目標を見失わず、授業や自習に打ち込む姿はまさに後輩たちの模範でした」と学生時代の姿を紹介。「昨春の入試では惜しくも東大には届かず、第二志望の大学へ進学しました。しかし、入学後も東大への想いを断ち切ることはできませんでした。大学での講義や生活をこなしながら、受験勉強を継続。不屈の精神で挑んだ再挑戦で、ついに最高峰の赤門をこじ開けました」とたたえた。
「一度の挫折で諦めず、努力し続ければ道は開ける」とし、「李さんのこの快挙は、現在後期日程に挑んでいる在校生、そしてこれから夢を追うすべての生徒にとって、最高の励ましとなります」と結んだ。
李は甲子園出場と東大進学を目指す二刀流留学生球児として来日。小1から野球を始め、13年、テレビで見たWBC2次ラウンド、台湾-日本戦に心を奪われた。日本の野球を調べる中、李の目に留まったのは、当時、東大野球部から日本ハムに入団した宮台康平。「日本には文武両道の環境がある。日本に行くしかない」と小5から日本語の家庭教師をつけ勉強。毎夏には甲子園中継で観戦しながら、日本への思いを奮い立たせた。
野球と勉強の文武両道を体現。在学中から練習後に寮の食堂やバス移動のわずかな時間も参考書を開いて猛勉強を欠かさず、1年越しで日本最難関の東大合格をつかんだ。
◆李玟勳(り・ぶんしゅん)2005年11月3日、台湾新北市出身。光華小1年で野球を始め、福營中。スポーツ選手の台湾から日本への留学支援を行っているエースプログラムを利用し、明秀学園日立に進学。同校では2年秋からベンチ入りし、3年夏は藤代に敗れ2回戦敗退。家族構成は両親、祖父、祖母、弟、妹。右投げ左打ち。

