春の甲子園の主役候補に試練が訪れた。今秋ドラフト上位候補に目される山梨学院の「二刀流」菰田陽生投手(3年)は、今センバツの出場継続が絶望的となった。22日の1回戦の長崎日大戦で左手首を負傷して途中交代。大会本部は23日、「(菰田は)試合当日の3月22日、兵庫県西宮市内の病院で左手首付近の骨折と診断されました」と発表した。

長崎日大戦は「2番一塁」で出場し、初回に先制ソロを放った。だが、5回2死一塁の守備で、味方野手の悪送球を捕球しようとした際に打者走者と交錯。いったんベンチに下がり、治療を受けた後にプレー続行。6回の守備から退いた。試合後の取材には左腕にテーピングと簡易な添え木を施して現れた。「(走者と)当たった瞬間に痛かった。手ごと持っていかれた感じでした」と振り返り、「投げるのはたぶん大丈夫だと思うんですけど、捕ることであったり、バットを振るのもたぶん痛いかなと思います」と続けた。病院で診察を受けることを明かしていた。

予感はあった。身長194センチ、体重102キロの丈夫な体。もともと痛みには強いが、吉田洸二監督(56)が「菰田があんなに痛がっているのは初めて見た」と語るほどだった。負傷の程度にもよるが、左手首の骨折は日常生活に支障がないレベルに回復するまでには1カ月以上、スポーツ復帰には少なくとも数カ月は要するといわれる。ここで無理をすれば最後の夏はおろか、将来にも大きな影響が出てくる。大会本部によると、24日の練習時に学校関係者が取材対応し、けがの状況を説明する。

◆菰田陽生(こもだ・はるき)2008年(平20)12月21日生まれ、千葉・御宿町出身。御宿小1年で野球を始め、九十九里リトルリーグでは全国V。御宿中時代は千葉西シニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。最速152キロ。高校通算36本塁打。50メートル走6秒2。194センチ、102キロ。右投げ右打ち。