<高校野球山形大会:山形中央10-0九里学園>◇22日◇3回戦

 連覇を狙う山形中央は5回コールドで九里学園を下し、順当に8強へ進出した。積極的攻撃で、試合開始からわずか4球で先制。左腕エース横山雄哉(3年)が3回を1安打無失点でゲームメークした。

 山形中央が瞬く間の“先制パンチ”で主導権を握った。試合開始のサイレンが鳴り響く中で先頭打者・安部郷太捕手(3年)が初球ストレートを右前にはじき返して出塁。2番打者の初球左飛後、1死一塁から3番高橋匠主将(3年)の左中間三塁打で一気に先制ホームを踏んだ。この間、わずか4球。4回にも右翼線二塁打から8点目のホームを踏んだ安部は「球に逆らわない積極的なバッティングを心掛けました」と胸を張った。

 投げては、昨夏甲子園後、スランプに陥った横山が復調をアピール。5番打者としても2打点を挙げ、敵失を含めて3打席連続で得点に絡んだ。チームは4盗塁4四死球を絡め、9安打8打点とそつのない攻撃。庄司秀幸監督(35)は「(横山は)久しぶりにボールに勝負球と書いてあるようなピッチングをしてくれた。もっと上げていってくれると思う」と期待。横山は「気を抜かずに投げたい」と次戦登板を見据えた。【佐々木雄高】