<高校野球沖縄大会:沖縄尚学7-0名護商工>◇22日◇1回戦

 センバツ優勝の沖縄尚学が春夏連覇へ向けて好発進した。22日、1回戦で名護商工と対戦し7-0の8回コールドで勝利。プロ注目のエース東浜巨(ひがしはま・なお=3年)が8回を5安打無失点に抑え、自己最多の13奪三振をマークした。春V腕の力を見せつける投球で最後の夏の幕を開けた。

 万全ではないが、東浜が全国NO・1の実力を見せつけた。「昨日(21日)までは期待より不安の方が大きかった」と比嘉公也監督(26)がいうほど調子が悪かった。直球は制球が定まらず、変化球もバラツキがあった。得意のツーシームは封印し、スライダーで三振の山を築いた。

 それでも最速は144キロ。リードを奪った後半、ようやく笑みが浮かんだ。「センバツより緊張しました。今日は絶不調だったけど、悪い中で抑えられたのが良かった」と胸をなでおろした。嶺井博希捕手(2年)も「今日がこの1年で最悪でした。だけど試合であれだけの投球をするのはさすがです」と底力に目を見張った。

 センバツ直後の大フィーバーは落ち着いたが、注目度はまだまだ高い。人々に囲まれてしまうため、那覇市内中心部への買い物に出かけたことは1度もない。1回戦としては異例の4000人の観衆でスタンドは超満員となったが「甲子園を経験しているので今日はあんまり多く感じませんでした」とサラリと言う。センバツの経験が精神的にも大きく成長させた。

 甲子園には5勝しなければならない。「この夏は楽しむだけです。最後だから後悔するより楽しみたい」。春に見せた「巨くんスマイル」が沖縄の夏空の下ではじけた。【前田泰子】