<高校野球沖縄大会:沖縄尚学10-2沖縄工>◇6日◇準々決勝
最後の打者をうち取ると沖縄尚学のエース東浜巨(3年)はホッとしたようにグラブを数回たたいた。7回で138球を投げ2失点。苦しい投球を象徴するようなしぐさだった。
この夏一番の「大乱調」だった。与えた四死球はともに4個ずつで8四死球は公式戦ワースト。初回は先頭打者にいきなり三塁打を打たれ、この夏初めての失点を許した。4回には3連続四死球の後、安打を打たれさらに1失点。「今日はこの夏で一番悪かった。昨日から『勝てるだろう』という油断と、油断してはいけないという気持ちで葛藤(かっとう)していました」。気持ちが定まらずフォームも崩れた。「今日は軸ができていないまま投げていた感じ。気持ちの問題が大きかったと思います」と比嘉公也監督(26)は東浜の投球について振り返った。
それでもマウンドで苦しむ東浜を仲間が援護した。4回には4番仲宗根一晟(3年)が満塁本塁打を放って点差を広げ、7回は前日無安打だった西銘生悟主将(3年)が右翼に2ランをたたき込んでコールド勝ちを決めた。次は昨年の代表興南との対戦だ。昨年の準決勝は東浜がけいれんを起こして降板した悔しい思い出がある。「絶対に、準決勝は勝ちます」。東浜は言葉に力を込めて好投を誓った。【前田泰子】


