<高校野球岩手大会:盛岡中央3-0花巻東>◇18日◇準々決勝

 盛岡中央が前回王者の第1シード花巻東を退け、3年ぶりの準決勝に進出した。エース右腕の品川幸也(3年)が9安打を浴びながらも、要所を抑えて完封勝利。打線は、2番手で登板した今大会注目の149キロ左腕・菊池雄星(2年)も効率よく攻め、3-0で快勝した。盛岡大付は、昨年準優勝の専大北上を5-2で下し、6年連続の4強。公立勢対決は盛岡一と水沢が制し、20日の準決勝に進んだ。シード校すべて敗退した。

 品川は最後の打者を遊飛に打ち取り、歓喜の瞬間を迎えたはずだったが、少し笑みを浮かべただけで整列に向かった。「ピンチが続いたし、疲れてました。ガッツポーズとか、そういうのは出さないんで」。興奮したチームメートから抱き付かれ、手荒い祝福を受けても、冷静な表情は変わらなかった。

 ゲームプランがはまった。花巻東の強力左打線を相手に、5回までは内角を攻め、6回以降は外角低めに逃げるシンカーを多用。2回2死満塁は遊ゴロで、6回1死満塁は2者連続三振で切り抜けた。「昨年の甲子園で、花巻東がシンカーを打てなかった。それから練習を始めたんです」。半年ほど練習し、今春に完成。県大会準々決勝の大一番で、努力が実った。

 佐々木大介監督(33)は、意識改革に力を注いだ。最近3大会で2度優勝の花巻東が相手。強さを受け止める前に、主導権を握りに行った。「エンドランのサインを多く出した。先手必勝です」。9回は、二塁走者の盗塁が三塁手の失策を誘い、追加点につながった。99年以降、甲子園出場から遠ざかった私立校が、意地を見せた。品川は「打撃力があるチームなので、自分が点を取られなければ負けない」と自信を深めていた。【柴田寛人】