<高校野球青森大会:八戸西3-2浪岡>◇19日◇準々決勝

 八戸西が浪岡に3-2で逆転勝ちし、2年連続ベスト4進出を決めた。1-2で迎えた9回表、1番中田昇吾(2年)の二塁打で同点とし、スクイズで逆転。エース伊藤晃輔(3年)が浪岡の反撃を断ち切った。

 鮮やかな逆転劇だった。9回表無死一塁から、中田の中越え二塁打で、まずは同点。この後、1死一、三塁から4番向祐貴(2年)の投前スクイズで、ついに逆転した。その裏、2死二塁のピンチ。エース伊藤晃輔(3年)と田中洋光遊撃手(2年)の連係で、二塁走者をけん制で刺し、4強切符を手にした。

 「やったあ!」とナインは喜びを爆発させた。8回まで、浪岡のエース唐牛良輔(3年)に散発5安打に抑えられ、7回に捕逸でもらった1点のみ。「打倒私立で甲子園」を実現する前に、公立の浪岡に敗戦目前だった。「ナインは成長した。土壇場で、あれだけの力を発揮するとは」。榎本和彦監督(40)も驚く。

 昨年は準決勝で八戸工大一に6-8で敗れた。伊藤が先発し、2回に一挙5点を奪われ降板した。この日は8安打されながら2失点に食い止め、意地の力投を見せた。「昨年、自分で負けているので、何としても抑えたかった。最後まであきらめず、丁寧な野球をやった自分たちが勝った」と声を弾ませた。

 次は29年ぶりの決勝進出をかけて、いよいよ光星学院と対決。「何としても倒します」と田沢亮介主将(3年)は「打倒私立」をあらためて宣言した。【北村宏平】