<高校野球東愛知大会:成章2-1杜若>◇22日◇準々決勝

 21世紀枠で出場した今春のセンバツに続く2季連続の甲子園を目指す成章が、今大会初先発となったエース小川泰弘投手(3年)の力投で4強入りを決めた。小川は4回、杜若に先制を許したものの、その後は要所を締める投球で9回を5安打1失点にまとめ、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 4月の春季県大会以来、3カ月ぶりの公式戦先発マウンド。小川にいきなり試練が訪れた。初回、先頭打者に安打を許し、盗塁と犠打で1死三塁のピンチ。しかし勝負どころでさすがの集中力を見せた。続く2人から狙って三振を奪ってピンチを脱出した。「打撃陣の勢いがつくように、丁寧な投球を心がけました」。エースの粘りが打線の逆転を呼び込んだ。

 今大会ここまで大黒柱を温存してきた糟谷寛文監督(57)も「ここから先は小川に託す。明日(23日)1日休んで2連投。やってくれるはず」とエースに大きな信頼を寄せる。初の夏の甲子園出場へ向けて、ため込んできた全ての力を2戦に注ぎ込む。