<高校野球南大阪大会:PL学園7-0布施>◇24日◇準々決勝

 「清原2世」が今度は0封勝利だ。PL学園の1年生4番・勧野甲輝左翼手が公式戦初先発。布施打線相手に8回を2安打0封し、コールド勝ちで4強入りした。

 立ち上がりは緊張から制球が定まらなかった。だが先頭打者の安打性の打球を遊撃・里村翼主将(3年)が好捕。その後もバックの再三の好守で無得点に抑えると一気に波に乗った。打っても1-0の5回2死満塁で左前打し、4試合連続打点を挙げた。「自分で自分を助ける形がつくれればいいなと思っていました」。119球の粘投に笑みを浮かべた。

 布施は88年に宮本慎也(ヤクルト)を擁したチームが5回戦で敗れ、連覇を阻まれた相手だ。当時は生まれていなかった新主砲が先輩のリベンジを果たした形となった。25日の準決勝は羽曳野と対戦する。