<全国高校野球選手権:広陵8-5高知>◇7日◇1回戦

 広陵初戦突破!

 悲願の夏優勝を狙う広陵が高知(高知)を8-5で下した。打ってはチームの切り込み隊長・上本崇司内野手(3年)の4安打の大暴れ。広島勢としては広島商を超える過去最高の甲子園春夏通算63勝を挙げた。

 甲子園の大舞台でも冷静だった。前日の最終試合が降雨ノーゲームになったため、この日の第2試合目は第3試合目に。そして広陵の初戦もまた悪天候が襲った。試合開始は14時10分。先頭上本が高知先発の松井佑二からあっさりと中前打で出塁したが、開始からわずか3分、打席に下川克史(3年)が立ったところで、激しい雨と雷鳴がとどろき、44分の中断となった。ベンチに待機している間も中井哲之監督(46)は「試合は絶対に行われる」。ナインの気を引き締めるのに躍起だった。

 そんななかでも冷静に初戦の流れを呼んだのは、上本だった。2打席目もカーブを左翼前に運び、高知に重圧をかけ続ける。切り込み隊長の勢いに引っ張られるように迎えた4回、打線が火を噴いた。

 2番下川から始まった打線は中田廉(3年)の先制2点打など3本の三塁打がさく裂。広島大会で1イニング5得点以上を4試合記録した集中力を発揮し、この回5点を挙げた。一時は同点に追いつかれたが、2番手前田貴史(3年)も粘りを見せ、終わってみれば8-5。5打数4安打と1番の役目を十分に果たした上本は「1、2打席目は合わなかった。その後に修正した」と頼もしい発言だ。

 昨夏準優勝に終わってから351日ぶりの甲子園。この日の勝利で広陵は甲子園通算勝利を「63」とし、並んでいた広島商に1勝差をつけて広島勢のトップに立った。中井監督は「広島商より上に行けたのはうれしい」と目を細めた。悲願の夏優勝へまっしぐらだ。【佐藤貴洋】