巨人松本哲也外野手(33)が、現役引退を決断したことが5日、分かった。

 プロ11年目の今季、2軍では99試合に出場し、打率2割8分8厘、13盗塁をマークしたが、10年ぶりに1軍出場がゼロ。重信、橋本到ら左打ちの俊足外野手が台頭する中、ユニホームを脱ぐ決意を固めた。近日中に表明するとみられる。

 「育成の巨人」を象徴する選手だった。専大から、06年ドラフト3巡目で巨人に入団。1年目の春季キャンプ中に球団では育成選手第1号で、支配下登録を勝ち取った。

 09年に1軍に定着。129試合に出場し、打率2割9分3厘、16盗塁で新人王とゴールデングラブ賞を獲得した。