タイトル獲得のご褒美は“もう1匹わんちゃん”だ。西武高橋朋己投手(29)が4日、木村文紀外野手(29)と軽井沢プリンスホテルでトークショーを行った。16年7月に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建手術を受けて、リハビリをへて、昨秋に1軍復帰した左腕は「優勝が大きな目標の1つ」と決意表明した。が、続けて意外なモチベーションを明かした。「タイトルを取ったら、嫁がもう1匹、犬を飼っていいと。頑張ります」。集まった50人のファンを沸かせた。

 自他共に認める犬好き。現在はオスのトイプードルを1匹だけ飼っている。「嫁が球場に来ると(犬は)1人で留守番。かわいそう」と心優しい。そこで「もう1匹、飼おう」と夫人に提案したが「世話するのは私なのよ」と却下されてしまった。交渉の末、タイトルを取ったら、もう1匹飼うことを認めてもらった。「戌(いぬ)年ですしね。ちょうど良い」と笑った。

 昨年10月に復帰し、登板はCSを含め5試合だった。今年が本当の復活イヤーとなる。リハビリ中に励んだウエートで体重が90キロまでアップ。そのこと自体は構わないが「肩に筋肉がつきすぎて、しなやかに動かなくなった」。昨秋に土肥投手コーチに教わり、肩の動きを意識したキャッチボールに取り組んでいる。「自分のことはどうでもいい。戻ってくるまでお世話になった人たちに恩返ししたい」と熱っぽく言った。結果を出して、ワンダフルな年にする。【古川真弥】