盗塁阻止率5割、2桁本塁打&優勝や! 阪神梅野隆太郎捕手(26)が14日、沖縄・宜野座村で自主トレを公開。新選手会長として3つの誓いを立てた。昨季見せつけた強肩に磨きをかけ、オープン戦から他球団に重圧をかけるつもり。打撃でも昨秋キャンプで得た「飛ばす感覚」を研ぎ澄まし、阪神では10年城島以来となる捕手2桁本塁打を狙う。もちろん、選手会長としてチームを優勝に導く決意も口にした。

 最高気温18度の沖縄・宜野座村。陽気に後押しされるように、梅野が3つの誓いを立てた。選手会長として迎える18年シーズン。今年の1文字に「勝」を選んだように、一番の目標は優勝だ。史上最速の入団5年目での大役。「捕手というポジションですし、リーダーシップが大事になる。役割を果たせるように。みんなから信頼されて、優勝をつかみ取れるように」と自覚をにじませた。

 正捕手の座を確固たるものにする。自慢の強肩で2つ目の誓いだ。17年は自己最多の112試合に出場。盗塁阻止率3割7分9厘は巨人小林の3割8分に次いでリーグ2位の成績だった。要所では刺したが、優勝した広島は阪神から30盗塁を決めた。反省が口をつき「機動力で負けてる試合がシーズン通して結構あった。点取りゲームなので、阻止出来れば。企画されないのが一番いいけど、(目標は)4割。企画されないなら、半分くらいは刺したい」と上を目指す。

 バズーカの命中率向上へ、心得はシンプルだ。「送球の精度ですね。高投しないこと。ラインを外さず、なるべく低い球を投げる」。クイックで投げる投手との共同作業となるが「頑張ってくれている。自分が0・何秒の誤差を埋められれば、頼もしいと思う」と腕を回す。機動力抑止はオープン戦から始まる。「データも見ていると思うし、印象もある。シーズン通して走れないな、と思われるようにやっていきたい」とつぶしにいくつもりだ。

 3つ目の誓いは阪神捕手では10年城島の28発以来となる2桁本塁打。秋季キャンプで4スタンス理論を提唱する広戸氏から指導を受けて感覚を得た。「長打も出始めて、これかなという感覚も出てきている。長打を取り戻していけるようにやっていきたい」。選手会長として、若虎として、正妻として。誓いを実行し、梅野がチームを引っ張る。

 ▼捕手の規定試合数に出場しての盗塁阻止率5割以上は、12年の小宮山慎二(阪神)の5割以来。なおプロ野球最高は93年古田敦也(ヤクルト)の6割4分4厘。