タナキクマルそろい踏み! 今年初めて広島の田中広輔内野手(28)菊池涼介内野手(28)丸佳浩外野手(28)がそろって安打を放った。16日のヤクルトとのオープン戦で、合計4安打3打点2得点と打線をけん引。チームにオープン戦6試合ぶりの勝利をもたらした。頼れる3選手が、今年も広島打線の中核を担う。

 試合前までともに打率0割台の2人が塁上を駆けた。1回。菊池が中堅の頭上を襲う痛烈な当たりで二塁を蹴り一気に三塁を陥れ、丸の適時打で先制のホームを踏んだ。2点リードの4回には、1死三塁から田中が遊撃後方に落とす適時打。その後、再び丸の適時打で生還した。丸を含めた3人で4安打3打点2得点。今年初のタナキクマルそろい踏みで、チームに6試合ぶり勝利をもたらした。

 菊池と田中は侍ジャパンの強化試合に参加していた影響もあり、状態が思うように上がっていない。2引き分けをはさんでオープン戦3連敗中だった直近の5試合で、田中と菊池はともに1安打。菊池は14日の日本ハム戦(マツダスタジアム)での今年初安打までオープン戦11打席を要した。「しっくり来ていない部分もある。開幕までに打てるようにしていかないといけない」と認める。この日は追い込まれながらファウルで粘り、高めに浮いた7球目を捉えた。2試合連続安打は今季初長打。徐々に調子は上向いている。

 田中は4回に点差を広げる適時打を記録した。3月10日ヤクルト戦(マツダスタジアム)の第2打席以来、12打席ぶりの安打にも「何とも思っていない」とケロリ。「この時期は打撃よりも守ったり走ったりすることの方が大事」。心配する周囲の声も気にしない。

 昨年はともに日本代表としてWBCに出場し、オープン戦出場は1試合のみだった。オープン戦最終戦で田中は3打席、菊池は1打席に立っただけで開幕を迎えた。田中は「実戦が空いていてもいいタイプ。まだオープン戦だから」と数字は気にしない。菊池も春季キャンプの状態が良かっただけに、感覚が戻るのを待つだけだ。

 この日、出塁した2人を本塁にかえしたのは、ともに丸だった。3人で4安打3打点。昨年リーグ得点数の上位3位に入った3人が打てば、得点力は上がる。緒方監督も「彼らは(ほかの選手と)位置づけが違う」と絶大な信頼を寄せた。今年も3人が打線を引っ張る。【前原淳】