日体大のドラフト候補松本航投手(4年=明石商)が、1失点の完投勝利を挙げた。

最速は球場の表示で152キロ。ツーシーム、スライダーなど変化球を織り交ぜ緩急をつけた投球で、被安打5の9奪三振、121球でリーグ通算26勝目を挙げた。

古城隆利監督からは「無失点記録を作るくらいに」と送り出されていたが、5回に先頭を四球で出し1失点と約束を果たせず。「無失点でいこうと思っていましたが、打たれてしまった。インコースを攻めきれなかった」と勝利にも反省していた。

試合後、古城監督の声はかすれていた。攻撃時、ヘルメットをかぶって三塁コーチを務め、選手へ声をかけていたからだ。今夏、日米大学選手権とハーレム国際大会に出場した大学日本代表にコーチとして帯同。タッグを組んだ他大の指導者に「勉強をさせてもらいました」と刺激を受けた。代表で三塁コーチを務めたことから、日体大でも8月のオープン戦から試していた。「近いところで見られるので、ゲームに入り込める。思ったことを伝えられますし」と好感触の様子だった。