全日本クラブ野球選手権が10日、メットライフドームで開幕した。現役のメジャーリーガーだった野茂英雄氏が03年に設立したNOMOベースボールクラブは西近畿予選を勝ち抜き、10年ぶりに全国の切符をつかみ取った。13年に本拠地を大阪・堺市から兵庫・豊岡市に移転。城崎温泉の支援を受け、旅館に勤務しながら技術を磨いてきた選手たちが、夢の舞台で躍動する。今日11日の1回戦で東北マークス(東北地区代表)と対戦する。

<NOMOベースボールクラブの歩み>

▼03年 社会人野球新日鉄堺出身の野茂英雄氏がアマ野球活性化を願ってクラブを設立。自身は代表理事に就任した。草の根の普及活動として硬式少年野球大会「NOMOカップ」開催。現在まで続いている。

▼04年 大阪府から特定非営利活動法人(NPO法人)として認定される。日本野球連盟に新規登録。

▼05年 都市対抗野球に初出場(初戦敗退)。全日本クラブ野球選手権では初出場で初優勝を飾った。

▼06年 社会人野球日本選手権に初出場(初戦敗退)。

▼13年 豊岡市での活動を開始。

▼15年 兵庫県より認定NPO法人として認証を受ける。

▼18年 全日本クラブ野球選手権1次予選で神戸レールスターズ、KC西宮、兵庫県警察硬式野球部県警桃太郎を破り2次予選に進出。2次予選の第1代表決定戦で和歌山箕島球友会に敗れたが、敗者復活で10年ぶり5度目の出場を決めた。