藤浪で逆転CSだ。阪神藤浪晋太郎投手(24)が16日のDeNA戦(横浜)で1カ月半ぶりに1軍先発に復帰する。チームは3位巨人に2ゲーム差で4位の崖っぷち。さらには月末以降、プロ野球史上最長の20連戦になる可能性も踏まえ、首脳陣が戦力と期待して決断した。今日11日に2軍戦に先発し、中4日で1軍へ。3ゲーム差で追う2位ヤクルトを抜いてのCS甲子園開催も目指し、背番号19に託す1カ月が幕を開ける。
金本阪神がいよいよ切り札を投入する。2位ヤクルトに3ゲーム、3位巨人に2ゲーム差をつけられ、残りは27試合。逆転CS進出へ待ったなしの状況に追い込まれ、ついに背番号19を1軍舞台に呼び戻す。指揮官は今週の藤浪再昇格を暗に認めた上で、残り1カ月の勝負どころを託す覚悟を明かした。
金本監督 1回上げてどうこうというレベルではなしに、戦力としての頭数というので、その時は上げると思う。こっちは常に、早くきっかけを、という思いは持っている。シーズン終盤はなんとか連戦とかで力になってくれないかな、と。なってほしいですね。
9月中旬からは立て続けに長期連戦が待ち構えている。まずは今日11日中日戦から7連戦。1日休んで19日ヤクルト戦からは6連戦。26日DeNA戦からは13連戦が確定している。降雨ノーゲームとなった前日9日巨人戦の振替日次第では最低でも虎史上最長の14連戦が、さらにはプロ野球最長の20連戦となる可能性もある。ここで本来は大黒柱であるべき男の力を頼らない手はない。
2軍ではここ3試合登板で計15回を1失点。香田投手コーチも復調への期待を隠さない。「今週は7連戦。今登録している(先発)メンバーは5人しかいないので、人数的には1人足りない状況です。その中で、藤浪というピッチャーがその中に入ってくれたら、ありがたいのはありがたいですね」。今日11日にウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で短いイニングを投げ、中4日で16日の1軍DeNA戦先発へ。青写真は出来上がっている。
今季はここまで9試合先発で2勝3敗、防御率6・34。完全復活への願いを込めて開幕2戦目を託されながら、もどかしい2軍生活が続いていた。前回の1軍先発は7月26日広島戦。甲子園でわずか1死しか取れず、被安打2、4四球の5失点で姿を消した。決して忘れることはないであろう悔しさを胸に、雪辱のマウンドへ。藤浪の18年は、まだ終わってはいない。【佐井陽介】
◆今季の藤浪 開幕ローテに入ったが、4試合未勝利で4月21日に降格した。その後2軍で3試合好投し、6月3日の西武戦で1軍復帰したが6回途中7失点。だが同15日の楽天戦で7回途中まで無失点に抑えて407日ぶりの勝利をつかみ、「素直にうれしい」と喜んだ。同27日のDeNA戦も5回5失点ながら援護に恵まれて2連勝。だがその後2試合白星なく、雨で1時間12分遅れの開始となった7月26日の広島戦は自己最短1/3回で5失点KOされて2軍落ち。チームも5位に落ち「申し訳ない」と肩を落とした。その後は酷暑の中、2軍戦に5試合登板して状態を上げ、今回の昇格チャンスをつかんだ。



