ヤクルトからドラフト6位指名を受けた、日本文理・鈴木裕太投手(18)が10月31日、同校でヤクルト・橿渕聡編成部次長(44)丸山泰嗣担当スカウト(39)から指名のあいさつを受けた。

制服に身を包んだ鈴木は、ホッとしたように笑みを浮かべた。「今まで実感が湧いていませんでしたが、お会いして、プロに近づいているんだと思いました」。鈴木が日本文理に入学した当初、担当スカウトだった橿渕次長と、引き継いだ丸山スカウトと接し、プロの世界を身近に感じた。

橿渕次長は「球の速さ、強さはうちに少ないタイプ」、丸山スカウトも「他県にもこれだけのスケールの投手はいない」と最速150キロの鈴木の潜在能力を絶賛し、指名理由を明かした。鈴木も直接評価を聞いて「自信のある直球を見てもらってうれしいです」と話した。

ヤクルトで目標にする投手として、同じ150キロ右腕・小川泰弘(28)を挙げた。「教わっていきたい」とさっそく手本にする。橿渕次長が「今できることをやり、来年にも1軍で投げる意識を持ってほしい」と期待をかけると、「1軍のマウンドに上がって新潟のみなさんに恩返しをしたい」。真顔で決意をあらたにした。【斎藤慎一郎】