2年連続日本一を達成したソフトバンクが大幅な「内閣改造」で来季に挑むことになった。2年間、ヘッドコーチを務めた達川光男氏が退団し、工藤監督の参謀役には森浩之作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐(53)が後任のヘッドコーチに昇格する。1軍打撃コーチは関川浩一3軍監督(49)が務め、3軍監督には入れ替わる形で藤本博史1軍打撃コーチ(54)が就任する。

日本一に登り詰めたとはいえ、ファーム若手選手の伸び悩みは大きな課題。打撃アップを目指し王監督時代の03~04年(ダイエー)、07~08年の2度、1軍打撃コーチを務めた経験がある新井宏昌氏(66)を2軍打撃コーチに招へいすることになった。新井氏はホークスOBでもあり、1軍コーチ時代には川崎宗則らを育てた実績がある。

今季は和田、サファテ、岩崎など主力投手陣が故障のため相次いで離脱。ストッパー森、セットアッパーとして活躍した加治屋などの台頭はあったものの、若手を含めた投手陣のレベルアップを含めて投手コーチの配置転換も図る。1軍チーフ格の投手コーチに倉野信次投手統括コーチ(44)が入り、若田部健一1軍投手コーチ(49)は2軍投手コーチ、ファームの巡回コーチに佐久本昌広2軍投手コーチが異動し、若手の育成強化を図る。

今季限りで現役を引退した本多雄一氏(33)が1軍内野守備走塁コーチに就任。また、飯田哲也2軍打撃コーチ(50)が来季は3軍外野守備走塁コーチに配属されることになった。

工藤政権5年目を迎える新体制は1軍メンバーが合流する10日の宮崎秋季キャンプからスタートすることになる。