漁師の息子、西武ドラフト7位佐藤龍世内野手(22=富士大)が、バットさばきに磨きを掛ける。宮崎・南郷春季キャンプで初めての休日となった4日、地元郷土料理の「魚うどん」作りを南郷小学校の家庭科室で体験。トビウオをさばく姿にカメラを向けられたが「魚をさばくのは初めて。親に任せっきりでしたので」と悪戦苦闘。それでも子どもたち触れ合いながら、最後まで作りきった。

ドラフト全体68番目の指名からの下克上へ、リーグ屈指の打者から見て学ぶ。第1クールではフリー打撃で栗山、中村、秋山という百戦錬磨の3人と同組で打つ機会があった。あまりの顔触れに気後れしかけたが、辻監督が「いいバッターを間近で見て学ぶことも大切だぞ」と助言。佐藤が打撃で大事にしている下半身の動きをじっくり観察し「手本になる人たちを見て、吸収できることはどんどんしていきたい」とやる気を刺激された。

もともと打力に定評がある好素材。前日3日には、大学の先輩でもある山川に焼き肉へ連れていってもらった。生きた教材は周りにいくらでもいる。「技術的なことをこれからどんどん上げていきたい」と、成り上がる。【栗田成芳】