今季限りでの現役引退を表明しているヤクルト畠山和洋内野手(37)が、引退試合で937本目の安打を放った。

2-10で迎えた6回、先頭で4番バレンティンの打席で代打に告げられた。「ハタケ」の大合唱に迎えられ、涙を浮かべながら右打席へ入った。カウント1-2から中日先発柳の142キロ直球を代名詞の豪快なスイング。打ち上げたかに思えたが、声援に後押しされるように風に流され、937本目の安打となる右前打になった。

代走にはドラフト2位の中山が送られ、畠山はヘルメットをとってスタンドへあいさつ。ベンチ前で出迎えたチームメートとハイタッチをかわした。

引退試合について「内野ゴロを打って、ヘッドスライディングをしたい。実際、もう(プレー)できないと思ってほしい。池山さんみたいに全力で振って、敗れ去りたいのが今の気持ち、と言いながら打席に立ったら打ちたくなると思う」と話していた通りのスイングを見せた。