今秋から指揮を執る中日仁村徹2軍監督(57)が30日、ナゴヤ球場で行われた秋季キャンプ初日に就任会見を行った。以下は就任会見の一問一答。

仁村 2016年以来のユニホームを着ることになって、自分も楽しみだし、このチームも変わってくれることを願いながらやろうと思っています。(かつて)ユニホームを着たときのイメージも結構強いと思う。少し私も変わらないといけないし、選手も変わってもらわないといけないと思っている。練習は少し厳しくするが、この時代に合わせた接し方をしようと思っている。1軍が常時Aクラスで戦える、いつでも優勝を狙えるチームには、来年とはいかないけど、先のことを見ながらやろうと思っている。このチームとは10年以上離れている。分からないことが多い。スタッフを含めて、いろいろ聞きながら、会話しながら進めて行きたい。少しでも多くメディアの方々に手伝ってもらって、スターになれるような、メジャーを目指せるような選手が入団してきている。皆さんの協力も得たい。よろしくお願いします。

-グラウンドに出て感じたことは

仁村 楽しみな選手も多い。課題も、選手も分かっている。強くやっていきたい。

-2軍が求められることは

仁村 この世界に入ったからには、プロ野球選手(の肩書は)は消えない。その辺の自覚を持ちながら、加えて日本一の経験もしてもらいたい。強さと人気と両方求めるのは難しいけど、加えて人間力をつけさせたい。私は育てるというより、ある程度選手自身がプロ野球でやっててよかった、ドラゴンズでやってて良かったと思える人生にさせてあげたい。

-複数ポジションをさせる話もあるが

仁村 私も捕手以外は全部やらせてもらった。本来はプロだから一流にならないといけない。そういう選手もいる。いろんなポジション守れた方がいい人もいる。前回は森野とかがいた。井端、荒木みたいに固定して軸でやっていく選手もいる。打撃を生かして森野はいろんなポジションを守るようにした。その辺は区別。選手によって役割がある。レベル、技術によって目指すところも違う。その辺は見極めたい。

-複数やらせたい選手はいるか

仁村 よく見ないと。去年入った根尾君とかは、出られるなら、どこでも。早く1軍で慣れて、環境に慣れることが一番。いろんなポジションを守った方がいいというのはある。

-2軍監督は3回目。大事にしていることは

仁村 信念としては人間力、人間を育てること。機械ではない。いろんな人間、いろんな環境があってやる。私がやることは環境を整えること。いつも自分の子どもだと思って、全員のことを毎日考えるようにする。1人1人、スタッフ、コーチと考えて、話し合って、選手のことを分かってあげて指導をしたい。

-与田監督とは

仁村 仁村さんの思うとおりやってくれと言われた。自覚、責任を持ってやりたい。

-熱くやる姿がみられるか

仁村 ブルーのユニホームだが、ブルーが赤く染まるくらいやりたい。

-チームを変えるところは

仁村 良かったらAクラス、優勝争いしている。悪い部分で、私にできるところは変えていきたい。大砲や軸になる投手が必要になる。リリーフも整っている。見えない部分、表に出ない部分をしっかり見たい。

-ネット裏から見た与田野球は

仁村 私も似ているところがある。信念がある。1年目の監督は動きたくなる。(与田監督の)堅い作戦や、投手起用にしても、若手はこれだけ、ベテランにもチャンスを与える。非常に充実した、信念をもった1年の采配だったと思う。

-ともに星野仙一氏の下で育った

仁村 同じ監督から同じことを言われて育った。強い信念は、(星野)監督から受け継いでいる。時代によって、やり方は違っても信念は変わらない。がまんして選手を使い続けることは、変わらないと思う。