中日大野雄大投手(31)が、契約更改の“クローザー”に指名された。

球団は2日、大野雄の契約更改を3日といったん発表したが、急きょ変更。野手最後の京田の契約交渉日がまだ決まらず、ノーノー左腕の大トリ更改を守るための“ドタキャン”だった。

来季にも国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たす大野雄に、球団は1億2000万円の単年契約、3億6000万円プラス出来高払いの3年契約を用意。大野雄の意思を尊重する契約プラン選択権を与える上に、締結の舞台も特別扱いにした。「(契約更改の)トリは大野君。今季の功労者? そりゃそうです。ウチにとって大事な選手だからね」と球団首脳。昨オフはキャリアハイの138試合に出場し、ゴールデングラブ賞を初受賞した平田がオオトリだった。今季は、最優秀防御率のタイトルを獲得した左腕が最後を締める。

契約更改の会場も、従来のナゴヤ球場から、ナゴヤドーム隣接の新球団事務所に。すでに大野雄は一発サインを示唆し、新事務所契約1号になる見込み。名実ともにドラゴンズの顔になる。(金額は推定)【伊東大介】