脱・腰パンで、令和の「トレンディーエース」へ! 日本ハム吉田輝星投手(18)が8日、都内で行われた日本ハムOB会・懇親会に出席。一流選手に不可欠なスーツの着こなし方に、悪戦苦闘していると明かした。

金足農時代は腰パンが主流で、まだスーツの着用には慣れない様子。OB会長で現役時代「トレンディーエース」と呼ばれた西崎幸広氏(55)のように2年目の来季は、ファッションセンスも磨く!?

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マウンドで見せる、堂々とした吉田輝はいなかった。球団支給の濃紺のスーツを身にまとい、戸惑う胸中を明かした。「スーツって、ズボンを上げるじゃないですか。(高校では)学ランだったので…。ケツが半分出るくらいまで(下げて)、裾は引きずるくらいでした」。プロ1年目を終えた18歳。慣れないスーツの着こなし方に苦笑いを浮かべた。

入団直後に苦戦したネクタイの締め方は、動画サイト「YouTube」を教科書に特訓した。「やっと出来るようになりました」と最初の関門はクリア。今季はプロ初登板初勝利を飾ったが、1勝3敗と負け越した。ステップアップを目指す来季へ、スーツ購入を「1つのご褒美」に設定。そのタイミングに向け「これから先輩に教えてもらって、身の丈に合ったスーツを探します」と話した。

OB会・懇親会では、同じ円卓だった「トレンディーエース」こと西崎氏と初対面。「いろいろ有名だったと聞いたことがあります」と目標の「エース」の座に加え、ファッションセンスも兼ね備えている存在に興奮気味だった。西崎氏は「ファッションうんぬんより、まずは野球で目立たないと。直球は良いものを持っている。あとは投球術」とエールを送った。

プロ入り前に購入したスーツは腕、尻周りがキツくなり「体は成長しているけど球速は上がらない…。笑えないです」と現状に納得していない。「来年頑張らないと」。一張羅が2年目の進化、飛躍のバロメーターになる。【田中彩友美】