シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

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「周東(ソフトバンク)を追う男」として注目される。ロッテの和田康士朗外野手(21)だ。昨年、育成選手から支配下登録されると、いきなりリーグ3位の23盗塁をマークした。185センチと大柄ながら、俊敏なアスリートタイプ。ロッテに現れた「代走(体操?)のお兄さん」です。

デビュー戦でいきなり足を見せた。6月19日のソフトバンク戦の9回だった。角中の代走に指名されると甲斐の送球をかいくぐり? 二塁を陥れた。代走での出場が16回あり、失敗は同24日オリックス戦のたった1回だけ。成功率は9割3分8厘を記録した。

周東もデビューした19年は代走が多かった。企図数が20回で、成功は15回だった。成功率7割5分。1年目の代走に限っていえば、周東に失敗が多かった。それが1年後、50盗塁を記録して、一気に初タイトルを奪った。「失敗は栄光のもと」である。

和田も躍進ロッテの売りになれる存在だ。課題といわれる打力を鍛えて、出場機会をもっと増やしたい。出番が増えれば、盗塁する機会もクーリッシュ。走れるだけに、送球(早急?)に対応してもらおう。【米谷輝昭】

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