巨人の宮崎キャンプが1日、恒例の青島神社参拝からスタートした。心地よい朝の日差しを受けながら、原辰徳監督(62)が姿を見せた。例年なら道の両脇からファンの「頑張って~」と声援が飛び交うが、コロナ禍でいつもの人影はない。「いつになく寂しいね、人数的に。いつもここは風が吹いてね」と、沿道に視線を送った。

この道を、この風景を、原監督は2月1日に何度目に焼き付けてきたのだろう。「何回目だろうね。ユニホームを着てという点におくと、33回目だね。(選手で)15年、(コーチ、監督として)15年プラス(19年の3度目の監督就任後は)3年目だもんね。33年目。33往復目!」。プロ野球界の「新年」を迎えるにあたり、潮風を受けながら、青島神社へと続く道を歩みながら心を整えてきた。絵馬にはチームスローガンの「和と動」と筆を走らせた。慣れ親しんできた33度目の“儀式”を終え、晴れやかな表情でグラウンドへ向かった。