日本ハムの開幕投手、上沢直之投手(27)が開幕前に投球の幅を広げる新たな“種”をまく!? 3日の西武とのオープン戦(札幌ドーム)で先発予定の新エースは、新たな球種について「開幕までに、試すかもしれないです」と明かした。その球種とは-。

上沢 シンカーいいな、と。興味本位ですよ。意外と投げられたので、どこかで使うかもしれないです。

きっかけはキャンプ中に見たテレビ番組、NHKBS1の「球辞苑」。シンカーを深掘りした内容に挑戦心がそそられた。

2月28日にブルペンで練習し始めた。「ネコさん(金子)もシンカーを投げていたから、シンカーどうやって投げています? って」と投げ方やこつを教えてもらった。「ネコさんに教えてもらったシンカーは速くてちっちゃく曲がる」と手持ちの8球種とかぶらない軌道に手応えを感じた。

初投げから4日目となるシンカーを今季の本拠地初マウンドで試すかは「1パー(%)くらいで」と話したが、18年にはオープン戦中にB・ロドリゲスから教わったナックルカーブをすぐに試合で試し、習得。今では武器の1つとなったように、変化球をマスターする術は一流だ。中7日で臨む西武戦は5イニングを投げる予定。「シーズン中と同じような感じで投げたいなと思う」と意気込む中で、公式戦へ向けた布石を打ってもおかしくない。

今キャンプ中もフォークより落差が大きいジャイロフォークを試すなど変幻自在のスタイルはどんどん進化中だ。「何ができるのかできないのかをしっかり確認したい」と大輪を咲かせる準備を着々と進める。

<日本ハム上沢の球種>

現在は直球を含めて8球種を操る。変化球はフォーク、スライダー、カットボール、チェンジアップ、シュート。カーブは球速の遅いものと、やや速くて大きな縦変化をするナックルカーブの2種類。今春キャンプ中にはシンカーの他にフォークより落差が大きいとされるジャイロフォークにも挑戦。実戦では昨季までは使っていなかった右打者への内角に投げるチェンジアップと2ストライク後のカーブも解禁。球種だけでなく、シチュエーションに応じた投球の幅を広げている。

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