駒大苫小牧(南北海道)が横浜(神奈川)の好投手涌井秀章(3年)らから18安打を放ち、6点を奪って快勝。2回に先制ソロを放った林裕也内野手(2年)は二塁打、三塁打、単打と重ね6年ぶり史上5人目のサイクル安打を達成した。今春のセンバツに続く初出場優勝を狙う済美(愛媛)は、中京大中京(愛知)に2−1でサヨナラ勝ちした。

 4試合連続2ケタ奪三振も期待された横浜のエース涌井だったが、制球、球威とも不調で三振も4個しか奪えなかった。「直球がシュート回転して中に入ってしまった。どこのコースに投げても全部はね返されてしまう気がした」と、うつむいたが、最後まで涙を見せず甲子園を後にした。