また1人、阪神の新星が輝きを放った。19年ドラフト1位の西純矢投手(19)が、5回無安打無失点の快投でデビュー戦勝利。阪神でドラフト最上位入団の高卒投手がプロ初先発で白星を挙げたのは、球団初の快挙だ。佐々木朗希(ロッテ)、奥川恭伸(ヤクルト)、及川雅貴(阪神)と並び、「高校四天王」として甲子園を沸かせたヒーローが、猛虎史に1ページを記した。

▼19年のドラフト1位、19歳8カ月の西純がプロ初登板を先発勝利で飾った。阪神のドラフト最上位の高卒入団投手が、プロ初先発で勝利を挙げたのは球団初となった。

▼阪神で10代の勝利投手は、18年の才木浩人(2年目)以来。初登板初勝利は、18年の高橋遥人(新人)以来。10代で初登板初勝利となると、51年西村(伊沢)修(2年目)、55年西村一孔(新人)、12年岩本輝(2年目)に続き、2リーグ分立後、球団では4人目となった。

◆阪神の19年ドラフト 支配下指名6選手のうち、1位から5位までが高校生。甲子園出場経験のある高校生を1~5位で指名した球団は、NPB史上初だった。西純をはじめ、井上、小川、さらに育成から昇格した小野寺の4人が1軍デビュー。及川を含めると、5人が1軍入りしている。