広島栗林良吏投手(24)が、球団タイ記録となる開幕からの連続試合無失点を「21」に伸ばした。ソフトバンク戦の1-1の9回に登板。2安打を浴びながらゼロで切り抜け、広島の河内貴哉広報が現役時代の13年に記録した記録に肩を並べた。自らが持つ2リーグ制後の新人の同じ記録もまた伸びた。

バッテリーの共同作業で窮地を脱した。先頭柳町に10球目を中前へ運ばれ、代走に俊足周東が送られた。けん制やクイックを挟みながら警戒し、柳田の打席の2球目だった。栗林が投球モーションに入ってから会沢翼捕手が大きく外にボール球を要求し、捕球後、すぐに二塁へ送球。盗塁を完璧に封じた。「今日は会沢さんの盗塁阻止とリードがなかったら点を取られてもおかしくない展開だった。そういう意味ではまだ運が残っているのかな」と胸をなで下ろした。

試合後、8年前に球団記録を作った河内広報に対して、普段からの感謝の思いを口にした。「たくさんサポートしていただいていますし、いろんなことを聞いたり、快くいろんなことをやっていただいている。本当に助けていただいています」。次戦も無失点で球団新記録で恩返しだ。【古財稜明】