<センバツ高校野球:関東第一7-4池田>◇1987年4月3日◇準決勝◇甲子園

「順調過ぎるほど順調にきましたね」。関東一の小倉全由(まさよし)監督(29)は、就任6年目の決勝進出を喜んだ。一昨年の夏に甲子園初出場しベスト8進出、昨年の春は1回戦敗退。3度目にして、蔦池田を破り、中村PLへの挑戦を決めた青年監督は「思いきりやるだけ」と、ひとみを輝かせた。

今年の関東一は投打ともにバランスがとれていて、小倉監督は「今年こそVを狙う」と豪語していた。エース平子の調子も上がる一方で、池田、PL学園に対してもひけめを感じなかった。

小倉監督の「関東一野球」は34歳も年上の蔦監督率いる打の池田に打ち勝った。「守りが第一」というが、この日は14安打で山びこ打線のお株を奪った。PL学園・中村監督とは同タイプのオーソドックスな野球を目指すが、「ミスさえなければ勝算はある。うちは練習量ではどこにも負けませんからね」と、ひそかな自信を見せる。準決勝の勝利で甲子園7勝目を挙げた小倉監督は、歴代トップを争う中村(37勝)、蔦(36勝)両監督を超えての、大旗どりに思いをはせる。