セ・リーグ杵渕和秀統括は6日のヤクルト－阪神戦（神宮）で起きたサイン盗み疑いについて7日、見解を示した。

5回2死一、二塁で二塁走者、近本の左手の動きにヤクルト村上三塁手が審判にアピール。両軍ベンチが言い合いになり、両監督が審判団の前で考えをぶつける騒動になっていた。杵渕統括は試合後に名幸球審から「近本選手の左手の動作は球審の名幸も気になったとのこと。ただサイン盗みまであったとは思っていない」と報告を受けた。

両球団にも事実確認を行い、ヤクルトから意見書の提出はなかった。阪神も試合後のコーチミーティングで紛らわしい行為だったことは認め、7日の試合前ミーティングで矢野監督からも選手に注意喚起する意向を伝えられた。「まぎらわしい行為はない方がいいということで注意をお願いした。私もサイン盗みがあったとまではまったく思っていない」と対応として決着したとした。