武器は「TOIN」の粘り! 阪神藤浪晋太郎投手(27)が、後半戦の先発ローテ入りをかけて結果を残す。3日にオリックスとのエキシビションマッチ(京セラドーム大阪)に先発予定。

「アピールするしかないですし、藤浪を使いたいなと思ってもらえるような投球をできたらなと思っています」

ともにローテ入りを争う及川、二保も好投を続けており、存在感を示すしかない。

後輩の姿を見て原点を思い出した。夏の甲子園出場を懸けた1日の大阪大会決勝で、母校大阪桐蔭が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

「準決勝、決勝ともに苦しい試合でしたが、負けないところが大阪桐蔭の強さだと思っている。いいものを見せてもらえましたし、粘り強さというのは後輩たちを見習って自分も出していければなと思います」

後輩たちは9回表に2点差を追いつかれた土壇場から、驚異の粘りで勝利をたぐり寄せた。「大阪で見せた粘り強さは、大阪桐蔭の強さそのものだと思う」。それは、藤浪自身も高校時代に鍛錬を積んで培ったもの。「TOIN」のユニホームに刺激をもらった。

前回7月27日ロッテ戦(甲子園)では4回3安打2失点4奪三振。ブルペンでは緩い変化球も多投しており、実戦での精度を確かめる。

「前回も投げている感じは良かったですが、やっぱり結果を出さないといけない立場なので、しっかり結果を出すことが大切なことだと思います」

リーグ戦再開の13日が近づき、これまで以上にこだわるのは結果。激しいローテ争いにも「粘り勝ち」してみせる。【磯綾乃】