首位阪神はきょう13日の広島戦(京セラドーム大阪)で、後半戦をスタートさせる。2位巨人が2差、ヤクルトも2・5差に迫る大混セ。期待の怪物ルーキー佐藤輝明内野手(22)は「優勝したい気持ちは強い」と16年ぶりVへの貢献を誓った。そんな佐藤輝に、近大の先輩で東京五輪アーチェリーの銅メダリストの古川高晴(37=近大職員)が日刊スポーツを通じて熱烈エール。五輪の次は、阪神がスポーツ界を熱くする。

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佐藤輝に、アーチェリー東京五輪銅メダリストの古川高晴(36=近大職)から、うれしいエールが届いた。

「佐藤選手が頑張っている姿を見て、僕も刺激をもらっています。同じ近大出身として、誇らしいなと思うのと同時に、僕も頑張らなきゃな、という思いにさせてもらっているので」。

接点は昨年、佐藤輝がドラフト1位指名された直後。近大のアーチェリー選手は野球部のウエートトレーニング場を使用しており、古川から声を掛けた。「『決まったんだって、おめでとう』と声かけて、『これからも頑張ってね』という話をしました」。以前から古川の耳にも、うわさは届いていたという。「佐藤選手が2、3年生ぐらいの時から、『絶対あの子は将来ドラフトかかる』みたいな話は聞いていました」。普段は野球を見ない古川も、佐藤輝の活躍はニュースで楽しみに見ている。

古川は東京五輪のアーチェリーで2つの銅メダルを獲得した。競技は違っても、大舞台で活躍するために大切なことがあるという。

「アーチェリーでいうなら、結局努力の量、練習の量だと思う。勝ちたい相手より努力して、というのを繰り返していけば、ライバルとの差は詰まっていく。追いついても、さらに相手より努力し続けることで、追い抜いていけると思う。僕はそんな感じでここまで来たと思ってます」

1日の練習で、矢を300本撃てば相当な練習したと言われる世界で、20代の頃の古川は倍の600本を撃ったという。30代になって400本に減らしたが、今年は450~500本に増量。「練習量が僕の自信になっている。誰よりも練習してきたから誰よりも強いでしょって」。

結果に一喜一憂しないことも大切。東京五輪は国内開催の分、より多くのエールをもらった。「それだけ応援してもらっているから、力を感じれる。応援で普段の自分の力以上の力が出る」と大きなパワーに変えた。長いシーズンを大声援の中で戦う佐藤輝にとっても、参考になる金言だ。

「競技は違いますが、お互いの活躍を見て、刺激し合って頑張っていけたらいいと思います」。近大の先輩、後輩の“共闘”が、2人をますます進化させる。【磯綾乃】

◆古川高晴(ふるかわ・たかはる)1984年(昭59)8月9日、青森市生まれ。近大-近大職員。アーチェリーは青森東高時代に始め、3年時に国体個人優勝。五輪は04年アテネ大会から5大会連続出場。12年ロンドン大会個人銀メダル、東京大会では団体と個人で2つの銅メダルを獲得。3つのメダル獲得は日本アーチェリー界で最多。175センチ、87キロ。