今秋ドラフト候補のNTT西日本・藤井健平外野手(23=東海大)が逆転サヨナラ負けの中で気を吐いた。

投手戦になり、両チーム無得点の6回、2死後に強振して右翼線二塁打を放ち、先制機を築いた。得点には結びつかなかったが、50メートル5秒9の快足を披露した。チームは8回に先制したが、9回に押し出し四球で痛恨の敗北。「1点では足りない。追加点をどう取るか」と険しい表情を浮かべた。この日は複数球団が視察。「肩には自信があります」と話し、強肩と俊足がセールスポイントだ。20年の都市対抗で若獅子賞に輝いた力量の持ち主は打撃が課題だという。この日は4打数1安打。「安定感をもっとつけないといけない」と気を引き締めた。

パナソニックは6年連続55回目の都市対抗出場を決めた。NTT西日本は30日に日本製鉄広畑との第5代表決定戦に臨む。