阪神が首位ヤクルトとの天王山第3ラウンドに敗れ、3連戦を1勝2敗と負け越した。ヤクルトの優勝マジックは一気に2つ減り「9」となった。

前日の3時間39分に続き、この日は4時間超えの大熱戦となった。阪神は2点ビハインドの4回表の攻撃で先発ガンケルに代わり、代打山本を送った。山本は三塁線を破る二塁打でつなぎ、その後1死満塁から2番中野が同点の2点適時打を中前へ運んだ。さらに1死満塁で大山の三ゴロを村上がトンネル。この間に2人が生還し、阪神が一時逆転に成功した。

阪神はここから継投にスイッチ。前日9日は終盤3イニングを岩崎-スアレスでつなぐ勝負手が成功し逃げ切ったが、この日は中継ぎをつぎ込む作戦が裏目に出た。5回先頭で2番手馬場が塩見にソロ本塁打を浴びると、後を継いだ3番手及川は3連続四死球で無死満塁。ここで代わった4番手小川がオスナに同点の犠飛を許した。

6回に登板した5番手アルカンタラは塩見、山田に適時打を浴び2失点で勝ち越しを許した。一方阪神打線は、ヤクルトが投入した救援陣を打ち崩すことができなかった。