日本ハム先発の立野和明投手は、不用意な1球に泣いた。

0-0の4回、2者連続四球で無死一、二塁と走者をためて、打席に迎えたのはオリックスの4番杉本。その、初球だった。変化球が、あろうことか、ど真ん中へ。本塁打王争いをしている杉本が、失投を見逃すはずがなかった。左中間席へ先制3ランをたたき込まれ、札幌ドームで続いていた自身の無失点は、21回1/3でストップした。

6回を投げて、許した安打は2回の二塁打と、4回の3ランだけ。「4回の四球2つとホームランを打たれたボールに悔いが残ります。自分の甘さが出てしまった」。3試合連続でクオリティースタートを達成も、孤立無援で、4連勝ならず。今季2敗目を喫した。

栗山監督は「本当にかわいそうだよね」と眉を落とし「次に生かしてくれると信じています」と力投の右腕を思いやった。