「かわいすぎるスラッガー」がユニホームを脱ぐ。日本ハム谷口雄也外野手(29)が今季限りで現役を引退することが25日、球団から発表された。

谷口は球団を通じて「11年間、北海道日本ハムファイターズでプレーができて、本当に幸せでした。大きなけがもあり長くは活躍出来ませんでしたが、たくさんのチャンスをくださった球団には感謝しています」とコメントした。

10年ドラフト5位で愛工大名電(愛知)から入団。同1位は谷口と同じく今季限りで現役引退する斎藤佑樹投手(33)で、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ中に行われる恒例の新入団歓迎式典では「佑ちゃんフィーバーと言われていますが、僕も雄也。ユウちゃんです。ファイターズ魂で、谷口ユウちゃんも頑張ります」とファンの前であいさつして歓声を浴びた。

4年目の14年シーズンは、春季キャンプ中から愛くるしいルックスが女優剛力彩芽に似ていると話題に。1軍でも72試合に出場し、プロ初本塁打もマークするなど台頭した。16年はキャリアハイの83試合に出場してチームの日本一に貢献した。17年は米アリゾナキャンプ中に右膝靱帯(じんたい)を損傷し、3月に手術を受けて1軍出場なし。地道なリハビリを乗り越えて18年に1軍復帰を果たしたが、2軍生活を送る時間が長くなった。

今季はここまで1軍で7試合出場にとどまり、10月は宮崎で行われているフェニックスリーグに参加していた。「今年に入り、体の状態も万全ではありませんでしたが、精いっぱいプレーをしたので悔いはありません。一番の思い出は2016年に日本一になれたことです」。26日の本拠地最終戦となる西武戦(札幌ドーム)に出場する見込みで、北海道のファンに「かわいすぎるスラッガー」の最後の雄姿を見せる予定だ。