西脇から世界へ-。巨人ドラフト1位の関西国際大・翁田大勢投手(22)が29日、母校・西脇工(兵庫)主催の激励会に出席し、決意を新たにした。

約30人の出席者を前に壇上に上がってあいさつ。「富士山やエベレストだったら私はエベレストを目指します。遊びたいとか、お酒飲みたいとか、楽しいことをしたいという雑念を制御して、振り切って、野球で活躍したい。イチロー選手や大谷選手のようなトップの中のトップになりたい」と誓いを立てた。

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かつては身近だった“トップ中のトップ”からも刺激を受ける。東京五輪の陸上女子1500メートルで8位入賞した田中希実は、同校で同学年だった。「同級生としても、1人の人間としても頑張ろうと思えた」。すでに世界の舞台で活躍する田中の存在をモチベーションにする。

激励会前には、懐かしの母校で現役生とのOB戦に出場。対打者1人と1打席のみだったが、かつてのチームメートも集結し「久しぶりに集まれて楽しかった」とほおを緩ませた。高校3年間通った西脇市。東経135度、北緯35度が交差する「日本のへそ」から、東京で頂点を目指す。【小早川宗一郎】