阪神矢野燿大監督(53)が31日、今季限りで監督を退任する意思を明かした。この日、沖縄・恩納村内のチーム宿舎で全体ミーティングを実施。ミーティング後にリモート取材に応じ、「今シーズンをもって監督は退任しようと思っている」と明かした。

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全体ミーティングで選手にも伝えたという矢野監督は「これは伝えたからって選手にどうしてほしいというわけではないんだけど、俺も選手たちに後悔のない野球人生を歩んでもらいたいとか、今日の自分を超える日々を過ごしてほしいとか言って。俺自身、何か退路を決める中で、監督として今日のあいさつも今日が『最後だな』と気持ちを持ってあいさつをさせてもらった」と続けた。

矢野監督は2018年オフに2軍監督から昇格する形で1軍監督に就任。19年3位、20年2位、3年目の昨季も2位と3年連続Aクラスの成績を収めた。3年契約を終えて今季は単年契約を結んでいる。

◆矢野燿大(やの・あきひろ)本名は輝弘。1968年(昭43)12月6日生まれ、大阪府出身。桜宮-東北福祉大を経て90年ドラフト2位で中日入団。91年8月3日阪神戦で初出場。97年オフに大豊泰昭内野手とともに、関川浩一捕手、久慈照嘉内野手との交換トレードで阪神移籍。03年にはセ3位の打率3割2分8厘で優勝に貢献。05年も正捕手としてVメンバーとなった。08年北京五輪日本代表。10年限りで引退した。通算1669試合、1347安打、112本塁打、570打点、打率2割7分4厘。ベストナイン3度(03、05、06年)、ゴールデングラブ賞2度(03、05年)。現役時代は181センチ、81キロ。右投げ右打ち。野球評論家を経て16年阪神に復帰し、コーチや2軍監督を務め、19年から1軍監督。