球春到来! 阪神の春季1軍キャンプが1日、2年ぶりの有観客で沖縄・宜野座で始まる。2年目の佐藤輝明内野手(22)は今オフ打撃フォームをプチ改造。バットを背中側へ担ぎ気味に構える新打法を試し、南国での1カ月でアーチ量産への基礎を固める。「イチにカケル!」のスローガンの下、見据えるのは17年ぶりリーグ制覇&日本一のみ。「シン・サトテル」から目が離せない。

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さらに確実に遠くへ打球を飛ばすため、変化を恐れない。佐藤輝が打撃フォームを改造し2年目のキャンプを迎える。「いろいろ考えながらやっていきたい」と語ってきた今オフ。その結論が前日1月30日までの2日間、宜野座で行われた先乗り自主トレで表れた。

バットのヘッドを背中側に少し傾けるように構える新打法。ティー打撃やマシンでのフリー打撃などで確認しながら振り込んだ。「いろいろ試しています」と試行錯誤中としながら、「グリップを体の近くで構えるところを意識しています」と説明。多くは語らなかったが、差し込まれることが多かった直球への対応策かと問われると「はい」とうなずいた。

昨季後半戦は徹底した内角攻めに苦しんだ。NPB野手ワーストの59打席連続無安打、プロ野球歴代6位タイの173三振。同じ轍(てつ)は2度と踏まないと誓い2年目は三振減、四球増の上で本塁打量産を狙う。そのために「去年の11月くらいから試して、キャンプで(フォームを)決めていけたらいい」とフォーム修正に着手。大山との4番&三塁争いに注目が集まる中で、黙々と土台作りに励むつもりだ。

先乗り自主トレでの打撃練習は室内に終始。2年ぶりの有観客キャンプ初日となる1日、屋外フリー打撃で場外弾を連発させファンの度肝を抜く準備はできている。「レベルアップして、自分で考えてやっていきたい」と誓う南国での1カ月。背番号8の快音が球春到来を告げる。【中野椋】