「期待枠」で1軍キャンプに抜てきされた高卒2年目の阪神高寺望夢内野手(19)が、また爪痕を残した。

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5回の守備から遊撃小幡に代わって出場。7回1死の1打席目、元大阪桐蔭V右腕の柿木から弾丸の中前打を放った。直後、江越の初球に狙った二盗は失敗したが、果敢なチャレンジに矢野監督も手をたたいた。5日の紅白戦でも2安打をマーク。首脳陣も舌を巻く非凡な打撃で、宜野座のファンを沸かせた。

試合後は矢野監督に続き、ファンの前でインタビューを受けた。「少し緊張しています」と顔は引きつっていたが、「打率を残せる打者になりたい。今年は1軍の戦力になれるように頑張ります」と力強く宣言した。盗塁失敗後のベンチで話し込んだ矢野監督は「打撃センスはちょっと人と違うモノがある。あのタイプなら走れるってことが、価値を上げることにつながる」と期待大。中野を脅かす新遊撃候補が赤丸急上昇だ。