巨人は29日、育成ドラフト6位菊地大稀(たいき)投手(22=佐渡高-桐蔭横浜大)との支配下選手契約締結を発表。背番号は「019」から「96」となった。また同日、出場選手登録され、阪神7回戦(東京ドーム)で4回から2番手で背番号は「019」のまま、初の1軍マウンドに上がった。

佐渡島出身で初のプロ野球選手である菊地は「昨日の夜に電話が来た。非常に驚いています」と1軍合流。新潟県出身の巨人投手で1軍登板は鈴木実(新潟中)、馬場正平(三条実)、関本四十四(糸魚川商工)、池田駿(新潟明訓)に次いで5人目。2回を投げ、勝敗こそつかなかったが、1安打2三振での無失点で1軍デビューを飾った。

150キロ超の直球とフォークが武器。イースタン・リーグで12試合に登板し0勝0敗2Sで防御率3.00。15回で26三振を奪い、奪三振率15.60をマークする右腕に原監督は「自分で、はい上がってきてくれた。自信を持って1軍で投げてくれれば」と期待を寄せる。

5月10日にはDeNA-巨人戦はハードオフ新潟で開催される。「同級生もたくさんいますし、喜んでくれると思う。そこに向けて頑張っていきたいと思います」と1軍での地元凱旋(がいせん)登板を狙う。

◆新ユニホームが間に合わなかった選手 最近の巨人では20年田中豊がいる。7月26日に育成から支配下登録され、同日に1軍登板も果たしたが、「19」の新しいユニホームが間に合わずに育成時代の「018」で投げた。他球団では、16年に支配下に復帰した原口(阪神)が山田2軍コーチの「82」、20年に支配下登録された大下(オリックス)が山岡打撃投手の「102」、20年沢村が巨人からトレードでロッテに移籍した当日に福嶋打撃投手の「106」を借りて出場している。

【ニッカン式スコア】29日の巨人-阪神戦詳細スコアはコチラー>