日本ハム新庄剛志監督(50)が、選手の年俸を左右する査定部門にBIGBOSS流を注入する。「俺の査定が1番だと思う」と自信を持って打ち出したのは、現段階で「先発」「走塁」「進塁打」でチームの戦略に見合った基準を設けること。開幕前に査定担当者と話をするなど、改革に向けて動きだしている。

◆先発 抑えに白星が付いた場合、「先発投手には、完封で勝った査定はしています」と既に導入中。4月17日ロッテ戦で佐々木朗と投げ合った上沢は、7回無失点も自身に勝ちは付かなかったが、このケースは対象になりそうだ。投手心理をおもんぱかり「そうすると落ち込まないかな。運悪くて勝てなかったけどオフに年俸これだけ上がっているんだ、と」と狙いを明かした。

◆走塁 投手陣の中には、新庄監督の目を引く俊足の持ち主が6人ほどいるという。「ピッチャーたちも足(代走)を用意しておいてよって。計算して使うけど、その走塁に関しては査定に入れてもらう」。

◆進塁打 「いらない。いらない。進塁打したら…オレは好きじゃない。ガツンと塁をためていくほうが好き」とマイナス評価を下す方向だ。

現役時代の実体験を元に、「俺もポンポンポンって年俸上がっていたとき、意外と得点圏のときに打っていたり、ココってときに打っていた。それが査定なんです」。新たな査定基準によって、勝負強い選手が現れることを期待している。【田中彩友美】

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