リーグ史上初の3校三つどもえの最下位決定プレーオフが決まった。日大が中大に勝利し勝ち点を挙げ、4位の中大、青学大、日大が、勝ち点2で勝率でも並んだ。24日から入れ替え戦回避をかけた戦いが行われる。すでに優勝を決めている亜大は、完全優勝。リーグ戦全日程が終了し、亜大の青山美夏人投手(4年=横浜隼人)が最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインの4冠を達成した。

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▽青学大が3点のリードを守れずの逆転負け。日大-中大の結果待ちのあと、決定戦が決まった。山田拓也主将(4年=東海大相模)は「自分たちの実力不足、詰めの甘さが出た」と振り返った。1部に復帰してまだ3季目。負けるわけにはいかない。安藤寧則監督(44)は「飛躍的には変われない。できることしかできない。当たり前のことをやるだけですね」と決定戦への思いを語っていた。

▽中大はあと1勝すれば最下位脱出ができたのに、終盤2連敗。決定戦に加わることになった。清水達也監督(57)は「硬かった。暴投などミスが多かった」と悔やんだ。北村恵吾主将(4年=近江)は試合後、ナインを集めた。「みんな落ち込んでいたんで。まだ入れ替え戦が決まったんじゃない。次(決定戦)勝てば大丈夫。この悔しさを忘れずしっかり準備して戦おうと」。気持ちの切り替えを強調していた。

▽日大は負けられない戦いを、河村唯人投手(4年=日大三)が守り切った。9回裏、2死一、二塁。一打サヨナラのピンチに「お前しかいない」と片岡昭吾監督(43)に背中を押されマウンドに立った。「気持ちは入っていた。自信を持って投げました」。持ち味の外角直球を投げ込み、空振り三振に仕留めると、マウンドでガッツポーズを作った。片岡監督は「勝ちたい気持ち、神宮でやりたい気持ちで勝ちきれた」と選手たちをたたえた。

 

◆追加日程 東都大学野球は最下位決定戦の日程を次の通りに発表した。24日青学大-日大、25日中大-日大、26日青学大-中大。いずれも午前9時開始。球場は神宮。ベンチは上が三塁側。先攻後攻は当日にじゃんけんで決定。1勝1敗の場合はもう1戦追加される。